国によって違う”色”の意味

こんにちは。デザイナーのアナです。

いつも眺めている同じ景色を、世界の他の誰かが見たらどうなるかなーと想像したことはありますか?

一般的に使用されている色合いには意味がありますが、国や文化によって色の意味付けが異なることがあります。
それが国ごとによってどんな相違があるかを今回は見ていきたいと思います。

様々な要素が普段目にしている色の印象に影響します。
天候や伝統、宗教、自然現象、食べ物、伝説などを通して色に対する意識が変わってくるのです。

例えば、日本には四季があります。
日本の伝統色は四季に基づいた色が多く原色は少ないのに対し、アフリカの伝統色は太陽と空、砂漠の色など、強い太陽の光の下でも目立つような原色が多くなります。

色に対する伝統の知識は、もっとその国々にある独自の独特な文化について話し合うことで理解が深まります。

今回は、日本国外で考えられている色の意味に対する違いに焦点を当て、深く掘り下げていきます。
ほとんどの色が同じ意味を持っていますが、異なる意味を持つものもあります。

BLACK


世界のほとんどで黒は、死、喪、葬式の象徴とされています。
黒は闇、魔法、悪、犯罪を思い起こさせますが、汚職、暴力などのイメージもあるかもしれません。
悪い意味以外にも、優雅さ、形式的そして富などの意味があります。

WHITE


白い色はある国では純粋さ、無垢、平和を表しているのに対し、中国、イタリア、インド、一部のアフリカ諸国では死の象徴であるというのは興味深い事実です。
アラブ諸国では、白は幸運な色です。
ブラジルでは、白は宗教的な意味を持っています。
白い色は柔らかくてきれいなイメージを持っていると同時に、真っ白な病院、病気などに関連づけられるようなことも事実です。
そのため、アジア諸国とは異なり、西洋諸国では白い肌は非常に不健康に見えるため、焼けた小麦肌を好みます。

RED


ほとんどの国で、赤色は愛と情熱の象徴とされています。
西洋文化では、赤は強い攻撃性を示す場合もあります。
また、西洋文化では緑色と合わさるとクリスマスがイメージされます。
しかし、少し違った意味合いになる国もあります。
例えば、 ブラジルの赤は、異文化の象徴です。
中国では幸運と幸福の色ですが、アフリカの一部の国では赤が喪色です。
メキシコでは、白と組み合わせると宗教的な意味があります。

ORANGE


ほとんどの西欧諸国では、オレンジ色は通常、人々に秋の季節と収穫時期を感じさせます。
しかし、全世界でそのように捉えられているわけではありません。
ラテン諸国では、熱と太陽を表します。
インドでは勇気と犠牲を表す非常に神聖な色ですが、オランダでは国民の統一を表す色です。

YELLOW


ほとんどの国で、黄色は幸福と暖かさを表す明るい色と捉えられていますから、世界のほとんどの地域で前向きな
意味を持っていると考えてもいいでしょう。
エジプトでは、喜びではなく、永遠を表しています(太陽=神)。
メキシコでは、死は蘇ると考えられているため、お祝いを伴う死の儀式の色でもあります。
ロシアでは友情を表すため、恋人に黄色い花を贈ってはいけません。
中国ではいくつか意味がありますが、その一つが’エロティック’です。
そしてドイツでは、嫉妬や妬みを連想させる表れの色だったりもします。

GREEN


緑色といえば、おそらく最初に頭に浮かぶのは自然と生態学です。
しかし、エジプトのように、それを出生力と成長の色と考える国がいくつかあります。
また、インドネシアの一部では、村人の間では使ってはいけないタブーな色でもあります。

BLUE


多くの場合、「安全」「ポジティブ」といったイメージがあります。
ただし、文化によってはラテン語圏では海の色、西洋では、優しさ、純粋、衛生、冷たさ、落ち着きの色など異なります。
アラブ諸国では、再生を象徴します。


ここまでお話した通り、各国で色の意味合いに大きな違いがあります。
他の国のデザインをイメージする場合は、まずは色の文化に理解を深め、文化的側面の誤解をなくすことも大切です。

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